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「Twitterって本当に流行ってるの?」

» 2009年08月17日 19時52分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週は、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された酒井法子容疑者にまつわる記事がアクセス上位に入ったほか、発売から1カ月経っても売れ続ける「ドラゴンクエストIX」に関する記事も注目を集めた。夏休み期間中の読者も多かったせいか、柔らかい記事がよく読まれたようだ。

 ところで最近記者は、「Twitterって本当に流行ってるの?」と聞かれる機会が増えた。「一時期のSecond Lifeのように、利用者はそれほどいないのに、騒ぎだけが大きくなっているだけでは」という意見もある。

 Twitterは一体、どれぐらい使われているのだろうか。登録ユーザー数は明らかになっていないが、ネットレイティングスの調査によると、6月の国内ユニークユーザー(UU)は、家庭と職場のPCからのアクセスを足しても78万3000人。国内家庭PCからのMySpaceへのアクセス・80万人(ビデオリサーチインタラクティブ調べ)より小さい。

 一方で、mixiの6月の国内UUは462万人(家庭PCからのアクセスのみ、ビデオリサーチインタラクティブ調べ)、ニコニコ動画は同545万人(同)。Twitterはクライアント経由での利用が多く、WebのUUだけでは実際のユーザー規模は測れないとはいえ、mixiやニコニコ動画と比べると圧倒的に小さいといえる。

 ただTwitterのUUは急激に伸びている。6月のUUは1月の約4倍に拡大。mixiへのPCからのアクセスが減り続けるなど、国内ではPCからのネット利用が頭打ちの現状で、Twitterの伸び率は驚異的だ。記者の周辺でも利用者が急増しており、特に、都内でネット関連の仕事をしている20〜40代の層の利用率は高く、「流行しているなぁ」と実感している。

 この伸びが今後も続き、UUが数百万人レベルに達すれば、mixiをしのぐ規模のコミュニケーションサービスになる可能性もある。そのためには、ネットのヘビーユーザーだけでなく、一般のライトユーザーを取り込む必要があるだろう。

 携帯電話からもっと手軽に使えるようにしたり、「@」や「RT」など独特な機能の使い方の分かりやすい解説ページを設置するなど、ユーザーインタフェースやガイダンスの改善したり、芸能人などより多くの有名人に参加を促して一般層にアピールするといったことが、今後の継続的な成長には必要になりそうだ。

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