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Windows 7の期待の改善点トップ10(1/2 ページ)

» 2009年08月31日 07時30分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftは、新OS「Windows 7」が10月22日に発売されて大ヒットすることを期待している。何カ月も続く不況で打撃を受けている同社の提携ソフト・ハードメーカーの多くも、間違いなく同じ気持ちだろう。

 Microsoftは事業を再定義して、GoogleやAppleなどの果敢なライバルをかわそうとしており、その中でWindows 7は同社の企業戦略の柱の1つとなっている。Microsoftは同OSを積極的に売り込むのに加えて、市場での目標にそぐわなくなった一部のプログラムを削減することに集中している。その中には、Moneyのようにかなりの歴史がある製品もある。

 WindowsやOfficeのように残留するプログラムも、新たな現実に合わせて調整されている。Office 2010はWeb中心のバージョンが提供される。クラウド型のプロダクティビティスイートGoogle Appsに対抗するためだ。またWindows 7は、今PC市場で優勢なNetbookと呼ばれるミニノートPCで動作するように設計されている。デザインの調整も見られ、MicrosoftがAppleのMac OS Xの美観と張り合おうとしていることが分かる。

 Windows 7がXPやVistaよりも改善されている点は多数あり、これは消費者と企業が急ペースで同OSを採用する後押しになるかもしれない。改善点はコードの調整による高速化のような基本的なものから、ファンキーな壁紙のようなクリエイティブなものまで多岐にわたる。特に注目すべき10の改善点を以下に挙げる。

1. メモリ消費が少なく

 テストでは、さまざまなプログラムの調整のおかげで、Windows 7の動作がVistaよりも速くなっていることが示された。Vistaはメモリ消費が多いことで悪名が高かった。Windows 7にはウィンドウを開くためだけにリソースを使うメモリ管理機能が盛り込まれている。つまり、Vistaとは違って、最小化されたアプリケーションがメモリを食うことはない。

2. タスクバー

 Windows 7はタスクバーのデザインを根本的に変えることで見た目のシンプルさ(そしてちょっとしたMac OSっぽさ)に挑戦している。開いているアプリケーションはサムネイル化される。サムネイル上にカーソルを合わせると小さなプレビューウィンドウが表示されて、アプリケーションを開くことができる。

3. XPモード

 Windows Vistaに寄せられた主な苦情の1つが、XPアプリケーションとの後方互換性がないことだった。MicrosoftはWindows 7でこの問題の解決に全力を尽くしたが、保険としてXPモードも作った。このモードでは、仮想化によって、古いアプリケーションをWindows 7内のXPで実行することができる。XPモードのRC(リリース候補)版はここからダウンロードできる。

4. Federated Search

 Windows 7ではOpenSearchベースのFederated Searchを使って検索機能をアップグレードしており、ローカルのストレージと、イントラネットのストレージ上にあるネットワークドライブを検索できる。カスタム検索コネクタを作って、Twitterなどのオンラインサイトを検索することも可能だ。検索プレビューペインも新たに導入されており、アプリケーションを開かなくてもアイテムを見つけられる。

5. ライブラリ

 新しいライブラリ機能により、情報の整理や保存の方法をこれまで以上に細かく管理できる。システム内のフォルダを1つのライブラリにまとめられる(ライブラリ自体はコンテンツを「保存」せず、コンテンツをインデックス化する)ため、長い時間をかけてコンテンツを探さなくても済むようになる。例えば、「文書ライブラリ」に「マイドキュメント」「公開ドキュメント」「仕事用ドキュメント」フォルダなどを入れておくといったことができる。デフォルトのライブラリには文書のほか、音楽、ピクチャ、ビデオなどがある。

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