米Symantecの個人向けセキュリティ対策ソフト「Norton 2009」とそっくりな画面を表示してユーザーをだまそうとする偽ウイルス対策ソフトが見つかったと、同社が9月1日のブログで伝えた。
問題の偽ソフトは、Nortonにそっくりな画面を使っているが、製品名は「Nortel Antivirus」となっている。実態は、ユーザーをだまして悪質ソフトの購入を仕向けるトロイの木馬「Fakeavalert」だという。
感染すると、画面全体がブルースクリーンになってしまい、「スパイウェアが検出されたので、コンピュータの損害を防ぐためにWindowsを停止しました」と警告した後に、Windows XPのログオン画面が現れる。しかし、実際にはFakeavalertがマウスとキーボードを操作できないようにしたうえで、画面全体を使って動画を再生しているだけだという。
ユーザーが誘導される悪質ソフトの販売サイトはSymantecのサイトそっくりに作りこんであり、同ページに表示される製品パッケージのデザインもNortonに似せてある。
Fakeavalertと同じコードを使った「Green Antivirus」という偽ウイルス対策ソフトもほぼ同時に出現しているといい、Symantecではだまされて購入することのないようにとユーザーに注意を呼び掛けている。
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