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メイドさんが給仕、絵も描ける中国の漫画喫茶「動漫珈琲」に行ってきた

» 2009年09月21日 07時00分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
photo 「中関村国際動漫城」

 漫画読み放題、飲み物を注文すればメイドさんが運んできてくれる――中国・北京の電脳街・中関村に、中国では珍しいという漫画喫茶「動漫珈琲」がある。日本のものとはちょっと異なるスタイルの漫画喫茶で、お客さんは漫画を読むだけではなく、絵を描いたりもできる。


photo 店内は明るく開放的

 動漫喫茶は、漫画やアニメに関連するグッズを販売する専門ビル「中関村国際動漫城」の最上階・6階にある。動漫は「アニメ」という意味で、このビルはアニメの一大拠点だ。

 ビルには、中国語訳された日本の漫画専門店、コスプレ用の衣装を販売する店も。アニメイラストをデザインした、明らかにオフィシャルではなさそうなマウスパッドを販売している店や、「日本人がいる」という文句で客引きする漫画の描き方教室も入っている。

 動漫喫茶に入ってみると、ワンフロアをまるまる使った店内は広々とした開放的な雰囲気だ。パーテーションで区切られていたり、1〜2人用の個室になっている日本の漫画喫茶とは異なり、仕切りのようなものはない。

 天井やいすはオレンジで統一され、少し派手な喫茶店といった様子。席に着くといすと同じオレンジ色のポロシャツを着た店員さんからメニューを渡される。飲み物はコーヒーやジュース、お茶など。1人1品以上注文すればOKで、飲食代以外の利用料は取られない。

photo 本棚には漫画や雑誌がぎっしり。コルクボードには喫茶店利用者が描いた絵が飾られていた

 壁際にある本棚には、中国語訳された日本の漫画単行本、漫画やアニメの専門誌が置かれており、席で自由に読むことができる。記者が若かりし日に夢中で読んだ「老師!」(日本語タイトル「先生!」、河原和音 作)なども並べられており、懐かしい気持ちになった。

 店内の壁にはところどころアニメのポスターが貼られており、天井からつられたテレビは中国語字幕の付いた日本アニメを流している。なんとなく見覚えがあるものが至る所に置かれているため、居心地がいい。

 席で絵を描くこともでき、客が描いた絵がコルクボードに十数枚の貼られていた。思い思いに描いたものらしく、プロかと思うような作品からノートの切れっ端に描いた落書きのようなものもあった。


photo メイド服姿の店員さん

 メイドさんもいた。日本のメイド喫茶のように食べ物におまじないをかけてくれたり、一緒にゲームをしてくれるような積極的なメイドさんではないが、メイド服を着た店員が接客してくれる。

 メイド服には、暗めの色を基調にオレンジをあしらったメイド服とピンクのメイド服の2パターンの衣装があった。オレンジの服のお姉さんに撮影させてほしいとお願いしたところ「もっと可愛い衣装を着ている子がいるから」と断られてしまい、ピンク色の服のメイドさんを撮影させてもらった。

 メイド喫茶と漫画喫茶のいいとこどりをした動漫珈琲。日本とは全く違う雰囲気には少し驚いたが、地元の漫画・アニメ好きにとっては自分が描いた絵のよい発表の場かつ、憩いの場になっているのかもしれない。

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