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ボットネットを使った不正クリックが急増 7〜9月期報告書

» 2009年10月23日 08時14分 公開
[ITmedia]

 インターネット広告の不正クリック検出サービスを展開している米Click Forensicsは10月22日、2009年7〜9月期の不正クリック動向に関する報告書を発表した。ボットネットを使った不正クリックが急増していると報告した。

 不正クリックは、検索エンジンやWebサイトに掲載されているクリック課金型広告の仕組みを悪用し、クリック数を水増しして不正に利益を上げる手口。報告書では約300の広告ネットワークのトラフィックを分析した。

 その結果、7〜9月期に見つかった不正クリックのうち42.6%にボットネットが使われており、前年同期の27.5%から大幅に増えた。業界全体のクリック詐欺率は14.1%となり、前期の12.7%から増加。前年同期の16.0%に比べると減少している。

 不正クリックに使われるボットネットの一例として、高度な機能を備えた「Bahamaボットネット」を紹介。米紙New York Timesのサイトに不正広告が掲載された一件も、このボットネットが絡んでいることが分かったとしている。

 クリック詐欺を仕掛けるボットネットの数は増大を続け、手口も巧妙化しているとClick Forensicsは解説。年末商戦を控え、広告主や広告提供側は特に警戒が必要だと呼び掛けている。

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