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「9.11同時多発テロ」の日のポケベルメッセージがネットで公開

» 2009年11月26日 11時13分 公開
[ITmedia]

 企業や政府の機密文書を公開する内部告発サイトWikileaksが、「米同時多発テロが起きた2001年9月11日に送信されたポケベルのメッセージ」とするデータを公開した。

 同日午前3時(同時多発テロ発生の5時間前)から翌日午前3時までに米国で発信された50万件を超えるメッセージを、11月25日午前3時から翌日の同時刻まで、当時の発信時間に合わせて「ライブ」に公開していくとしている。Wikileaksはメッセージの入手方法を明らかにしていないが、これらのデータは9月11日以前から米国の通信を記録していたある組織が傍受したものだとしている。

 メッセージは「世界貿易センターに小型飛行機が突っ込んで崩壊した。ビル全部が」「世界貿易センターが燃えてる」「世界貿易センターに2度目のテロ攻撃が! 怖い」など、当時の人々の衝撃や恐怖を伝えている。

 「わたしは無事です」「家に電話して。あなたが無事か知りたいの」など、友人や家族を気遣うメッセージや、「全員、配置につけるよう待機すること」といった、軍や警察関係者が送ったとみられるメッセージも含まれている。

 しかし、Wikileaksは「完全に客観的な記録」としてメッセージをそのまま公開しているため、大半のメッセージは「明日一緒にランチしましょう」といったテロ攻撃とは無関係のものだ。電話番号やメールアドレスなども含まれているため、プライバシーの点で問題になりそうだ。

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