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知能テストに見せかけた危険なワーム、BitDefenderが駆除ツール公開

» 2010年01月28日 13時57分 公開
[ITmedia]

 知能テストに見せかけてHDDの重要データを破壊する危険なワームが見つかった問題で、セキュリティ企業のBitDefenderは、このワームを駆除するツールを無償公開した。

 同社によると、ワームには「Win32.Worm.Zimuse.A」「Win32.Worm.Zimuse.B」の2つがあり、電子メールやTorrentサイト、共有ネットワーク、DCハブといったさまざまな場所で発信され、不用意に保護されていないサイトやセキュリティが低いサイトのファイルをダウンロードしたり開いたりすると、ワームがダウンロードされてしまう。

 ワームが実行されると、Windows上に7〜11個の自身のコピーを作成する。特にZimuse.AはHDDのマスターブートレコードを50Kバイト上書して破壊する。また、Zimuse.Aでは40日、Zimuse.Bでは20日の潜伏期間があり、この期間を経過すると、「不明なWebアドレスからのIPパケットに含まれる悪意のあるコンテンツが原因で問題が起きました」というエラーメッセージが表示される。さらにユーザーへシステムの修復をするためには「OK」をクリックするように促し、次の起動時に破壊されたブートセクタが原因となってHDDに障害が発生する。

 Windows XPの制限ユーザーが駆除ツールを使用する場合は、実行ファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択して、管理者アカウントの認証を入力する。なお、Windows VistaとWindows 7の64ビット版ではデジタル署名されたドライバが必要になり、このワームはインストールできないという。

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