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「サンシャイン牧場」で「爽健美茶」育てる 日本コカ・コーラ、mixiアプリで新ボトルPR

» 2010年03月19日 18時53分 公開
[小笠原由依,ITmedia]
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 サンシャイン牧場で植物由来のペットボトルを育てる――日本コカ・コーラは3月19日、mixiアプリを使ったビンゴ大会をスタートした。牧場で農作物などを育てられるmixiアプリ「サンシャイン牧場」とも連携し、同社が新しく導入した「プラントボトル」をPRする。利用者が最多のソーシャルアプリと連携することで、新ボトルの認知度を上げる狙いだ。

 プラントボトルは、サトウキビから砂糖を精製する過程で出る糖蜜を材料として5〜30%程度使ったペットボトル。従来のペットボトルと強度や重さに違いはなく、100%リサイクルできるという。

 日本では「爽健美茶」を皮切りに導入する。爽健美茶だけで年間約1380キロリットルの原油使用量削減の効果を見込めるという。燃費が10キロ/リットルの自動車で地球を84周できる計算だ。

 ビンゴ大会は、専用のmixiアプリを利用して、3月22〜26日、3月29日〜4月2日、4月5〜9日の3回実施。1日に5つずつ数字が発表され、該当した数字がビンゴカードにあれば、カードに穴を開けられる。

 ビンゴになると抽選番号が入手でき、40V型液晶テレビや斜めドラム式洗濯乾燥機などが抽選で当たる。参加には、同社の会員制サイト「コカ・コーラパーク」への登録が必要だ。

photo 同社の江端浩人統括部長

 3回のビンゴ大会のうち1回、参加者にサンシャイン牧場で使える「爽健美茶プラントボトルの種コード」も配布する。友人を誘ったユーザーにも追加で種を配布し、「一方的にこちらから発信するのではなく、誘ったり参加したりというユーザーのアクションに対するお返しとして配布する」(日本コカ・コーラの江端浩人統括部長)という。

 サンシャイン牧場でコードを入力すると、プラントボトルの種がもらえる。種をまくと芽が出て草が生え、最終的には草木に囲まれた爽健美茶のボトルが登場する。

 江端統括部長は「爽健美茶がリニューアルした時に面白いことやってたなと思ってもらえる取り組みがしたかった」と話す。

 米Coca-Colaは、社員が活発にソーシャルメディアを利用するためのガイドラインを昨年設定するなど、ソーシャルメディアの活用に積極的。日本では、国内最大で、爽健美茶とターゲット層が似たmixiを選んだ。

 商品を広く多く販売する同社のビジネス上、これまではクローズドなSNSでの大型タイアップは難しかったというが、mixiは3月1日、登録システムを招待制から登録制に変更。「ちょうどタイミングが合ったなと思う」

 サンシャイン牧場を選んだきっかけは「はまっている社員が提案したため」。作物を育てる同アプリが、植物由来のプラントボトルのコンセプトにもマッチした。

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