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» 2010年05月13日 18時48分 UPDATE

「お待たせいたしました」 ニコ動1〜3月期黒字化

「お待たせいたしました。クオーターで黒字化しました」――夏野氏がニコ動の黒字化を宣言した。プレミアム会費収入が順調に伸びた。通期ではわずかに赤字が残る見通しだ。

[岡田有花,ITmedia]

 「お待たせいたしました。クオーターで黒字化しました」――ドワンゴ取締役の夏野剛氏は5月13日の決算発表会でこう話し、2006年末のスタート以来3年間赤字だった「ニコニコ動画」が、2010年1〜3月期に初めて黒字化したことを報告した。ただ10年9月期通期ではわずかに赤字が残る見通しで、通期黒字化は来期に持ち越しとなりそうだ。

売り上げの75%がプレミアム会費

画像 夏野氏。決算発表会の様子はニコニコ生放送でライブ配信された

 1〜3月期のニコニコ動画の売上高は14億2800万円。費用は13億9900万円で、差し引き2900万円の黒字となった。

 売上高の75%(10億8200万円)が「プレミアム会員」(月額525円)からの会費収入で、3月末時点のプレミアム会員数は77万2000人。月間3万人ペースで増えているという。広告収入は2億1300万円、アフィリエイト収入は5300万円、ポイントなどそのほかの収入が8000万円。

 同社は昨年、ニコ動関連資産を減損処理しているが、「会計上の処理での黒字化は意味がない」(夏野氏)と考え、減損がなかったと仮定し、減価償却費を計上した上で黒字化した。単月で見ると、広告収入が好調だった昨年12月に黒字化していたが、「安定的に黒字化してから発表したい」と、四半期ベースで黒字化した段階で発表したという。


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 「損益を公表している動画サイトは少ないが、黒字化は世界で初めてに近いのではないか」と夏野氏は胸を張る。今後も「ニコニコ生放送」の番組の充実や新機能の投入など成長に向けた投資を続けながら、黒字を維持していく方針だ。

 ニコ動の通期の売り上げ見通しは59億5300万円、費用は60億3200万円を見込んでおり、7900万円の赤字となる見通し。売り上げのうち81%(46億2900万円)がプレミアム会費収入、14%(8億8600万円)が広告収入となる見込みだ。

 ドワンゴの09年10月〜10年3月期連結決算は、売上高が前年同期比21.8%増の160億9000万円、営業利益が2.9倍の11億8100万円、経常利益が3倍の11億6700万円、純利益が4倍の8億6700万円。

 通期の予想は修正し、売上高は期初予想より15億円減の297億円、営業利益・経常利益はそれぞれ7億円増の13億円、純利益は6億5000万円増の11億円となる見通し。

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