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「先進的な取り組みだったのに」――惜しまれつつ終了した京都国立近代美術館のTwitterねとらぼ

» 2010年07月09日 21時13分 公開
[ITmedia]
画像 更新停止後はアイコンをデフォルトに戻し、「MoMAKarchive」として残っていたが、9日午後9時までにすべて削除された

 「わずか8カ月の短い期間でしたが、みなさまのご協力に心から感謝いたします。ありがとうございました」――京都国立近代美術館のTwitterアカウント「@MoMAKyoto」の更新が、7月8日に終了した。4000人以上のフォロワーとこまめに交流しながら情報発信するアカウントで、「国立美術館として先進的な取り組みだったのに」と惜しむ人も多い。

 8日夜に投稿された経緯説明のツイートによると、Twitterをボランティアで更新していたWebサイト運営担当スタッフが8日付けで解雇されたため、更新停止せざるを得なくなったという。館内ではTwitterやWebへの理解が薄く、更新を引き継ぐ人もいなかったという。

 国立美術館がTwitterで情報発信する例は珍しく、細やかな情報発信やユーザーとの交流が人気だったほか、ほかの美術館や展覧会のアカウントをまとめた「リスト」も多くのユーザーにフォローされていた。

 更新停止は1日に予告されており、ハッシュタグ「#momakEnd」で感謝を述べたり惜しんだりするフォロワーも多かった。更新停止後はアイコンをデフォルトに戻し、「MoMAKarchive」と名前を変えて残っていたが、9日午後9時までにすべて削除された

 経緯を説明するツイートには、「運用終了について、館に宛てて抗議のメールを送られた方もいらっしゃると聞きました。お気持ちは嬉しいのですが、個人的な希望としてはなるべく控えていただけたらありがたいです。肯定してくれた者に対して風当たりが強くなり、今後このような自由な展開は不可能になるのではないかと思います」とも書かれていた。

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