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IE9に新セキュリティ技術 DLするファイルを「評判」で判定

» 2010年09月17日 10時16分 公開
[ITmedia]

 Microsoftの次期ブラウザ「Internet Explorer(IE)9」はHTML5対応が大きな特徴となっているが、新たなセキュリティ機能も備えていると、Microsoftが明らかにした。

 IE9では新しいダウンロードマネージャが搭載され、ダウンロードの進捗確認やキャンセルなどが簡単になるほか、マルウェアフィルター「SmartScreen」にダウンロードレピュテーション技術が組み込まれる。この技術は、ダウンロードしようとするファイルのレピュテーション(評判)データに基づいて、ファイルの安全性を判定する。よく知られている一般的なファイルには不要な警告を出さず、リスクが高いファイルにはより厳しい警告を発するという。

 現状では、一般的なプログラムであれマルウェアであれ、ファイルをダウンロードしようとするたびに警告が表示されるため、ユーザーは警告を無視するようになってしまいがちだ。IE9ではダウンロードレピュテーション技術を使って、「ユーザーが安全性を判断する手助けをする」という。9月15日にリリースされたIE9β版ではまだこの技術は利用できないが、Microsoftは近いうちに有効化するとしている。

 またIE9には「Add-on Performance Adviser」も加わった。アドオンがブラウザセッションを低速化させている場合、それをユーザーに通知する機能だ。ユーザーは通知を参考に、アドオンを使うか無効化するかを決められる。

 1つのタブがハングアップしてもブラウザ全体がクラッシュしないようにする対策や、IE9の機能をサポートする新しいグループポリシー設定も盛り込まれた。

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