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Six Apartを米広告企業が買収 新会社「SAY Media」に 日本法人は社名変更せず、MT開発継続

» 2010年09月22日 21時01分 公開
[ITmedia]
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 アドネットワーク運営の米VideoEggは9月22日、米Six Apartを買収し、両社が合併した新会社「SAY Media」を設立すると発表した。日本法人のシックス・アパートは社名変更せず、Movable Typeなどの開発・販売を継続する。

 新会社は、VideoEggのアドネットワーク技術とSix Apartのソーシャルパブリッシングプラットフォームを組み合わせ、対話型・双方向な広告キャンペーンの展開を支援。世界3億4500万人にリーチが可能で、ブログでは1位、会話型メディアではFacebookに次ぐ2位のオーディエンスを抱えるのが強みだとしている。

 Six Apart共同創業者のミナ・トロット氏は「新会社は、クリエイターに成功をもたらすというSix Apartのミッションを受け継ぐ。この買収は、クリエイターやコンテンツ、オーディエンスが中心となる新しいメディア企業の始まりだ」とコメントしている。

 日本法人は新会社の100%子会社になるが、社名は当面、変更の予定はないとしている。Movable Typeの開発は2009年から日本法人が主体となり、日米欧のユーザーに製品を供給してきた。今後の開発計画や販売体制に変更はなく、米国向けにも新会社を通じて販売を続ける。

 Type Padのほか、日本法人独自の「zenback」や、メディア事業「sazanami」などの開発、販売、サポートも従来通り継続する。現在β版のzenbackは近くサービスを正式公開する予定。sazanamiはSAY Mediaの技術などを取り入れ、国内/アジア市場での展開を拡大するとしている。

 米Six Apartはミナ・トロット、ベン・トロット夫妻が2002年に創業。自らが使いやすいブログツールとして開発したMovable TypeとASP版のType Padを販売し、日本のWebサイトにも多く採用された一方、今月3日には自社運営のブログサービス「Vox」を10月1日に終了することを明らかにしていた。

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