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角川書店、「東京国際アニメフェア」出展取りやめ 社長「都の姿勢に納得できない」

» 2010年12月08日 17時33分 公開
[ITmedia]
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 角川書店の井上伸一郎社長が12月8日、「東京国際アニメフェア」(実行委員長・石原慎太郎都知事)への出展を取りやめることをTwitterで明らかにした。都は青少年育成条例の改正案を都議会に再提出しており、「マンガ家やアニメ関係者に対しての、都の姿勢に納得がいかないところがありまして」と理由を説明している。

 都は、漫画・アニメについて「刑罰法規に触れる性交もしくは性交類似行為」などを「不当に賛美しまたは誇張」した表現を規制の対象とする改正案を12月議会に提出。現在審議が行われているが、漫画家などから「規制の範囲が拡大している」と反対の声が上がっている。

photo 東京国際アニメフェアのWebサイトによると、出展受け付けは11月末まで。現在は追加申し込みの受け付け中

 角川書店は「涼宮ハルヒ」シリーズなど人気作品を多数出版している。井上社長はアニメ誌「月刊ニュータイプ」創刊時の副編集長、「月刊少年エース」の編集長を務め、NHKのアニメ番組への出演でも知られている。

 井上社長のツイートは大きな反響を呼び、これに対して井上社長は「蟷螂の斧かもしれませんが、今後も頑張ります」と答えている

 来年の東京国際アニメフェアは3月24〜27日、東京ビッグサイトで開かれる予定。

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