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ソニー、今期は最終黒字の見通し

» 2011年05月26日 20時49分 公開
[ITmedia]

 ソニーは5月26日、2011年度(2012年3月期)の連結最終損益(米国会計基準)は800億円の黒字になりそうだと発表した。最終黒字は4年ぶり。

 売上高は前年度比4.4%増の7兆5000億円を予想。液晶テレビ、イメージセンサーやゲーム事業、映画などで増収を見込む。

 東日本大震災の影響はあるものの、営業利益は前年度並みの2000億円を予想している。不正アクセス関連で140億円の費用発生を見込む「ネットワークプロダクツ&サービス」分野で減益となる一方で、液晶テレビのコストダウンや増収効果から「コンスーマー・プロフェッショナル&デバイス」分野は大幅な増益を見込む。

 最終損益は、前年度に計上した引当金がなくなることで改善する見込み。

 11年度の液晶テレビ販売目標は、前年度比約2割増の2700万台。

 10年度(11年3月期)の連結決算は、最終損益が2596億円の赤字だった。国内事業の損益改善が遅れ、震災で回復の見通しが不透明になったことから、繰延税金資産に対し現金支出を伴わない評価性引当金を計上したため。

 売上高は0.5%減の7兆1813億円。ゲーム事業の黒字化などもあり、営業利益は6.3倍の1998億円と大幅に改善した。

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