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Microsoftの警告を装う新手のマルウェア、PCを人質にユーザーを脅迫

» 2011年09月08日 07時35分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Microsoftの警告を装ってコンピュータを人質に取り、ユーザーから金銭を脅し取ろうとする新手のマルウェアが出回っているという。セキュリティ企業のPanda Securityが9月6日のブログで報告した。

 Panda Securityによると、このマルウェアはスパムメールやファイル共有ソフトを通じて出回っているといい、感染するとコンピュータが再起動され、ログイン直後に黒い画面が表示される。

 この画面にはドイツ語で「Microsoft Windowsが正規のものかどうか確認できませんでした。問題を解決するため、100ユーロの支払いが必要です」などの内容が書かれているという。さらに「支払いがなければこのコンピュータにはアクセスできなくなり、データは全て失われます」「地元の検察は既にあなたのIPアドレスをつかんでいます。48時間以内に100ユーロを支払わなければ、あなたは訴追されます」などと脅しをかけてくる。

 これは、コンピュータやデータを人質に取って脅迫する「ランサムウェア」の典型的な手口。指示に従って指定された画面から支払いの手続きをすると、攻撃側に自分のクレジットカード情報を渡してしまうことになる。

 Panda Securityのブログではこの問題を解決するためのアクティベーションコードも公開。「マルウェア感染が不安な場合は、当社の無料ウイルス対策製品を試してほしい」とアピールしている。

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