ITmedia NEWS > 速報 >

IE10のMetroスタイル版はプラグインフリーでFlash非対応に

» 2011年09月16日 07時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは9月14日(現地時間)、次期Webブラウザ「Internet Explorer(IE) 10」の詳細を発表した。開発者向けプレビュー版のダウンロード提供が開始された次期OS「Windows 8」に搭載のIE 10のバージョンは「Platform Preview 3」となっている。

 4月のMIX11で初披露されたIE10の大きな特徴はHTML5のサポートだが、もう1つの特徴として、Windows 8と同様の「Metro」スタイルのユーザーインタフェース(UI)採用が挙げられる。IE10では、1つのエンジンでMetroスタイル版と旧来UI版(デスクトップ版)の2種類のUIを用意する。Metroスタイル版は、タッチスクリーンでの操作に最適化されているだけでなく、HTML5のみに対応し「プラグインフリー」になる。つまり、FlashやSilverlightなどのプラグインを使っているWebサイトには対応しないということだ。

 MetroスタイルIE使用中にプラグイン利用のWebサイトを訪問した場合、「Use Desktop View」ボタンをタップすることでデスクトップ版に切り替えれば、問題なくWebサイトを閲覧できるという。

 MicrosoftでIEチームのジェネラルマネジャーを務めるディーン・ハカモビッチ氏は公式ブログで「プラグインが提供するユーザー体験は、MetroスタイルとHTML5にそぐわない」とし「プラグインの互換機能を提供することは、Metroスタイルのユーザー体験を損なう」と説明する。

 ハカモビッチ氏によると、よく利用されている9万7000のWebサイトを調べたところ、その62%がFlashを使っているが、既にその“多く”がFlash Player非搭載のWebブラウザに対応するため、HTML5の代替ページを用意しているという。

 Metroスタイル版IE10のUIは、Windows 8のUIと統一されており、例えば新しいタブには(Google Chromeのように)よく訪れるWebサイトのサムネイルを並べておくことができ、1タップでサイトを開ける。開発者向けの詳しい解説は、Microsoftの公式ブログ「IE Blog」を参照のこと。

 IE10 1
 IE10 2 画面端をスライドすると開いているページのサムネイル一覧(画面上)とアドレスバー(画面下)が表示される

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.