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» 2012年01月13日 15時49分 UPDATE

2ch「ステマ」戦争 人気板が住民大移動で一気に縮小、その背景の事情と心情 (2/4)

[久我山徹,ITmedia]

疑心暗鬼

 騒動の背景には、「ステマ」への疑心暗鬼と、アフィリエイトブログをめぐる不満の蓄積がある。

 2chはポピュラーだが、匿名で激しく本音が飛び交う場でもある。こうした特殊なコミュニティーでステルスマーケティングを行いたい企業がどれほどあるのか、実際のところは疑問だ。だが、2ch→アフィリエイトブログのまとめ→Twitterのコンボによる情報拡散効果は無視できない規模になっており、特定のターゲット層を狙い撃ちにした商品なら意味はあるのかもしれない。

 昨年11月から12月にかけ、ある即席ラーメンが「おいしい」という書き込みが2chに相次いだ。だが、書き込みとともにアップされた「作ってみた」写真のEXIF情報から、「不自然だ」と指摘されたこともあった。

 この件の真相は不明だが、「工作員」や「不自然なレス」の存在は、「見えない敵と戦っている」と揶揄(やゆ)されながらも以前から2chで指摘されてきた。ステマ対策としてユーザー自身の情報リテラシーを高めようという呼びかけもあるが、逆に言えば法的規制がない以上、ユーザー個人の“眼力”に頼るほかはないというのが現状だ。これが膨大かつ匿名のユーザーが集まる巨大掲示板群である2ch住民に疑心暗鬼を植え付ける結果になっている。

 ちょうど同じ時期に「食べログ」事件が大きく報道されたことも、「ステマ」行為の存在を住民に確信させることになった。

不満

 「ステマ」への疑心暗鬼は、アフィリエイトブログに批判の矛先を向けさせることになる。

 さまざまな話題についてのスレッドをまとめ、分かりやすく編集して掲載するアフィリエイトブログは人気のコンテンツ。編集にはセンスと手間が必要で、2chの話題がまとめ記事を経由してネットでポピュラーになっていった例も多い。2chにはアクセスしないがまとめサイトは読むという人は多く、Twitterのトレンドワードやはてなブックマークの人気エントリーとしてアフィリエイトブログの2chまとめ記事が取り上げられることも多い。

photo 「ステマ」とアフィリエイトブログへの揶揄で埋まったニュー速のスレ

 大手サイトは報道機関のサイトをしのぐ規模のアクセスを集めているようだ。昨年4月には、大手の「痛いニュース」が月間1億ページビューを超えたとして、同サイトが利用しているブログサービスの運営元・ライブドアは会社としてニュースリリースを出して報告。「今後も規模やジャンルを問わず、ブログを使って自己表現をする方を支援していきます。また、ブログを通じて読者の情報生活を豊かにすることも視野に入れ、社会全体の発展につながるように尽力していきます」という。

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