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» 2012年04月12日 21時02分 UPDATE

「必ずソニーは変わる」 平井社長が掲げる「One Sony」

「ソニーが変わるのは今しかない」「世界中の人に驚きと感動を提供する会社になる」──平井社長は「One Sony」を掲げ、復活へののろしを上げた。

[ITmedia]

 「ソニーが変わるのは今しかない。社員と本気で一丸となってソニーを変えていく」。ソニーの平井一夫社長は4月12日に開いた経営方針説明会で、喫緊の課題であるエレクトロニクス事業の再建を遂げて成長路線へと転換する決意を語った。「世界中の人に驚きと感動を提供する会社になることがソニーの目指すゴールだ」と強調、「One Sony」を掲げてソニー復活へのののろしを上げた(「ソニー復活を象徴するような製品を」──エレクトロニクス再建への道のりは)。

photo 「One Sony」を掲げる平井社長

 2日前に2011年度(2012年3月期)の連結最終損益が5200億円の赤字と過去最悪になる見通しを発表したソニー。「CEOとして重く受け止めている。必ずやソニーを変革し、再生させることを決意している」。エンタテインメント事業と金融事業は安定しているものの、ソニーのアイデンティティと言えるエレクトロニクス事業はふるわない。平井社長は「エレクトロニクスの立て直しに秘策はない。だが時間をかける余裕もない。すべきことは、現実を直視し、さまさまな問題を改革するための施策を確実にスピーディーに実行することだ」という。

 エレクトロニクス事業の課題としてスピードや選択と集中などを挙げる一方、ブランド力や技術開発力、映画・音楽などのコンテンツという強みを持つという認識のもと、デジタルイメージング、ゲーム、モバイルの3領域をコア事業として強化していく方針を打ち出した

 8年連続で赤字となるテレビ事業は13年度の黒字化を目指し、さらに新興国ビジネスの拡大や、医療分野への本格的な進出、高画質な「4K」対応の業務用・民生用製品の拡充──も重点施策として注力する。

 その一方で、事業ポートフォリオの見直しも進める。赤字に陥っていたり、今後の成長が見込めない事業は提携や事業譲渡などを検討していく。12年度に世界で約1万人の人員を削減するリストラも正式発表。同年度に構造改革費用として750億円を計上する見込みだ。

「One Sony」とは

 「新しい価値創造への挑戦意欲」でさまざまな製品を生み出してきた「ソニーのDNA」を平井社長は強調する。「社員1人1人が持つソニーのDNAを生かす経営基盤」の構築を目指して掲げるのが「One Sony」だ。

 ハワード・ストリンガー会長は社内の壁を打ち破るために「Sony United」というスローガンを掲げた。「Sony One」には「全社で同じところに集中、フォーカスしていく」という意味を込めたという。

 「ソニー復活を象徴するような、世界中をあっといわせるような魅力的でイノベイティブな商品・サービスを市場に投入する」と平井社長は話す。「ソニーらしい商品」として、有機ELパネルを採用した3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」や、ミラーレス一眼デジタルカメラ「NEX」シリーズ、プレイステーションシリーズを挙げ、「イノベイティブな商品」開発のためにはネットワークを活用するユーザーのニーズくみ上げや、技術開発体制の見直しが必要という認識だ。

 「戦略、施策は実績が伴って初めて意味がある。きょうの(掲げた)内容を評価いただくには実績を積み重ねるしかない。これからのソニー1人1人の実行力にかかっている」

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