「われわれの目標は、Microsoft Officeの90%のユーザーを獲得することだ」──米Googleのエンタープライズ担当副社長、アミット・シン氏が米AllThingsDのインタビューでそう語った。
Googleはこの1年、“毎週のように”機能を強化し、情報セキュリティ管理規格のISO 27001も取得した。シン氏は、今やMicrosoft OfficeのExcelファイルをGoogle Appsの「スプレッドシート」に変換しても、その違いはほとんどないと語った。Officeの全機能のほぼ90%に対応しており、残りの10%の高機能が必要になった場合のみOfficeを使えばいいという。
PowerPointから変換できる「プレゼンテーション」は現在はまだスプレッドシートほど高機能ではないが、6月に買収したQuickofficeにより、機能を強化できるとしている。
シン氏は、Microsoft OfficeとGoogle Appsの機能にギャップがあることを認めつつ、ユーザーの90%はOfficeの高機能を必要としておらず、Googleの目標はそうしたユーザーを獲得することだと語った。
GoogleはGoogle Appsのユーザー数を公表していないが、この1年だけでも医薬品大手のスイスFritz Hoffmann-La Roche、米Office Depot、米Costco、損保ジャパンなど大規模な顧客を獲得している。
同社は12月に入って、企業向け無料Google Appsの終了、Google Apps以外でのExchange ActiveSyncサポート終了、Google Appsユーザー限定のiPad向けQuickofficeアプリの提供など、有料企業ユーザー向け品質向上に注力するための動きを加速させている。
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