米Googleのアプリ配信サービス「Google Play」から、迷惑な広告を遮断できるアプリが相次いで削除されているという。英Sophosなどのセキュリティ企業もこの動きに対して懸念を示している。
Sophosは3月14日のブログで、Google Playで人気のあった広告遮断プログラム多数に対して、Googleが削除を通告していると伝えた。
そうしたアプリの1つ「Ad Blocker」の作者は3月13日、「Googleから通知が来た。Ad BlockerはPlay Storeから削除されたようだ」とツイートした。Googleの通知は削除の理由として規約違反を挙げ、「このアプリが他のサービスや製品に許可なく干渉していると判断した」と記載されていたという。
ユーザーが迷惑と感じた広告配信サイトを抑制できる機能を提供していたオープンソースの広告遮断アプリ「AdAway」も、同じ理由でGoogle Playから削除されたという。
Sophosの研究者はこの措置について、「迷惑なものによってユーザーが不便な思いをすることはGoogleも望んでいないはず」だとしたうえで、「しかしGoogleのいう『不便』『迷惑』は広告には当てはまらない。それどころか、同社はAndroidの世界の中で、広告主の『放送枠』を積極的に防御している」と指摘した。
Android向けにはSophosを含めて主要セキュリティソフトメーカー各社もウイルス対策ソフトやセキュリティソフトを提供しているが、そうしたアドオンの多くは、迷惑な動作をユーザーがコントロールできる機能を搭載しているとSophos研究者は指摘。「いずれこうしたサードパーティーソフトウェアも禁止されかねない」と危惧している。
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