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Anonymousが北朝鮮にサイバー攻撃、公式宣伝サイトがダウン

» 2013年04月05日 08時04分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 ハッカー集団「Anonymous」を名乗るグループが4月3日、北朝鮮の公式宣伝サイトなどにサイバー攻撃を仕掛けたと公言した。報道によれば、北朝鮮の公式Twitterアカウントなどもハッキングされ、Webサイトが改ざんされているという。

 IT情報サイトThe Next Webなどが3日に伝えたところでは、北朝鮮の公式Twitterアカウント「@uriminzok」が乗っ取られ、「Hacked」などのツイートが列挙された。さらに、北朝鮮のFlickrアカウントや北朝鮮関連サイトも改ざんされ、金正恩第一書記をからかう内容の画像などが掲載されたという。

ハッキングされたTwitterアカウント

 Anonymousはネットに掲載した3日付の声明で、北朝鮮の公式宣伝サイト「Uriminzokkiri」をハッキングし、管理パスワードなどの情報を暴露したと公言した。同サイトは日本時間の4月5日現在、つながらない状態になっている。

 声明の中でAnonymousは、北朝鮮内部にいるメンバーが長距離WiFiリピーターを使って北朝鮮に「真のインターネット」を持ち込むことに成功したと主張。さらに、北朝鮮のイントラネット「Kwangmyong」にダイヤルアップ経由で接続されている固定電話線にもアクセスを確立し、この2つのネットワークを相互接続することに成功したと主張している。

 Anonymousはこれに先立つ別の声明で、「北朝鮮政府は平和と自由を脅かす存在になっている」と述べ、北朝鮮に対して核開発の停止、金正恩第一書記の辞任などを要求。「OpFreeKorea」(朝鮮解放作戦)、「OpKoreanWar」(朝鮮戦争作戦)を宣言し、「まずデータを消去し、後に独裁政権を消去する」と予告していた。

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