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オンラインで共有される写真は1日当たり5億枚に──KPCBの「2013 Internet Trends」

» 2013年05月30日 09時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]
 meeker D11に登壇したメアリー・ミーカー氏

 米大手ベンチャーキャピタルのKleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)のパートナー、メアリー・ミーカー氏は5月29日(現地時間)、米AllThingsDの年次カンファレンス「D11」に登壇し、毎年発表しているインターネット関連の報告書「Internet Trends」の2013年版を発表した。KPCBのサイトで閲覧できる。

 ミーカー氏は117枚のスライドで、インターネットやモバイルの現在と未来について解説している。その中から幾つかのトピックを紹介する(スライドは商用での転載は禁じられている)。

写真共有が1日当たり5億枚で来年には2倍に

 2005年〜2013年のオンラインでの写真投稿・共有の推移を示すグラフ(14ページ目)によると、2012年に約3億7000万枚だった1日当たりの共有枚数は2013年には5億枚を突破する。ミーカー氏は、2014年には倍増するとみているという。写真共有の手段としては、Facebookが圧倒的に多いが、2012年から2013年にかけて“自動消滅”写真共有アプリのSnapchatが急成長している。Snapchatからの投稿は、今年の2月から4月までの2カ月間で倍増したという(15ページ目)次に多いのはFacebook傘下のInstagramだ。

成長率が高いソーシャルサービスは?

 ソーシャルサービスの利用調査の結果を2011年と2012年で比較したグラフ(27ページ目)では、最も利用されているのはFacebookだが、調査対象のソーシャルサービスの中で唯一利用率が減少している。2012年の利用率トップ5はFacebook、YouTube、Twitter、Google+、LinkedIn。成長率では米Yahoo!が買収を発表したTumblr、Instagram、Google+が目立っている。

ネットトラフィックの15%はモバイルから

 インターネットトラフィックに占めるモバイルからのアクセスは2012年5月は10%で、2013年5月には15%に増加(32ページ目)。2014年には30%に上るとKPCBは予測する。

ウェアラブル端末の可能性

 現在、スマートフォンユーザーは1日に150回以上端末をチェックしており、その目的のほとんど(メッセージング、電話、時間確認、音楽再生など)はウェアラブル端末でハンズフリーで利用できるものだとミーカー氏は指摘する(52ページ目)。Google Glassなどのメガネ型端末をばかにする向きもある(54ページ目)が、PCやインターネットについても登場した当初は同様の反応があった(55ページ目)としている。

 スライドの全ページはKPCBのページで、D11での講演動画はAllThingsDのページでそれぞれ公開されている。

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