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「新生ウィルコムとして再出発」 更生手続き完了、ソフトバンク連結子会社に

» 2013年07月01日 20時23分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクは7月1日、同社が発行済み株式の100%を保有するウィルコムが東京地方裁判所から更生手続終結の決定を受けたと発表した。同日付けでウィルコムは、ソフトバンクの連結子会社となった。

 ウィルコムは「債権者各位には多大なご負担とご迷惑をおかけいたしました。本日、無事に新生ウィルコムとして再出発できますことは、お客さま、債権者の皆さま、お取引先の皆さま、および関係各位のご理解とご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます」とのコメントを公表した。

 同社は2010年2月に東京地裁に会社更生手続開始を申し立て、翌月に会社更生手続を開始。同年8月にはソフトバンクがスポンサーとなり、傘下で負債など合計約410億円の弁済を開始した。このほどソフトバンクから資金を調達し、約271億円を一括で繰上げ弁済し、更生手続きを完了した。

 10年12月末時点で378万件に落ち込んでいたウィルコムの契約者数は13年5月末時点で545万件に増加。業績も回復し、11年度第2四半期には四半期ベースで営業黒字に転じて以来、黒字を維持している。

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