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ファイルを人質に取って脅す「Cryptolocker」が猛威

» 2013年10月24日 07時58分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 ユーザーのファイルを人質に取って身代金を要求するランサムウェア「Cryptolocker」が猛威を振るっているという。米セキュリティ機関のSANS Internet Storm Center(ISC)が10月22日のブログで注意を促した。

 Cryptolockerは2013年9月初旬ごろに出現したランサムウェアで、感染するとシステム内の文書ファイルが全て暗号化され、300ドルあまりの「身代金」を72時間以内に払うよう要求されるという。

 ISCによれば、現時点では身代金を払う以外に、ファイルの暗号を解除できる手段はほとんど存在しない。ただ、Microsoftの「Shadow Volume Copies」などを使えば、非常に限定的ながら一部を復旧できる可能性はあるとしている。

 Cryptolockerが感染する経路はさまざまで、UPSやFedexの宅配連絡通知を装ったスパムメールが使われたり、マルウェアの「Zbot」とともに感染することもある。ウイルス対策ソフトで検出できる場合も多いので、常に最新の状態に保つようISCは勧告している。

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