ヤフー会長を兼務するソフトバンク孫正義社長は10月31日、「Yahoo!ショッピング」の出店無料化を発表した10月7日から21日までの2週間で、Yahoo!ショッピングへの出店申し込みが約5万5000件あったことを明らかにした。
「以前から店舗数で楽天を抜くと言っていたが、一度も抜けなかった」というYahoo!ショッピング。出店料無料化直前の店舗数は約2万件と、楽天市場の半分だったが、無料化を契機に申し込みが一気に増え、既存の店舗数と申込みの累計で7万5000件と「楽天を一気に抜いた」。ただ、申し込みから出店までは2〜3カ月かかり、申し込み数がそのまま出店数とならない可能性はあるとした。
出店料や売り上げロイヤリティを無料化することで出店数と顧客を拡大し、広告収入で利益をあげるビジネスモデルは「本当にもうかるのか、とよく聞かれる」が、ソフトバンク出資先・中国Alibaba子会社が運営するECサイト「Taobao」(淘宝)が成功したビジネスモデルと同じという。
Taobaoの昨年の流通総額は16兆円と世界最大。「つい最近までもうかっていなかった」が、2013年1〜6月期の最終利益(税引き後)は1376億円に成長しているとし、「広告モデルでもうかることはすでにソフトバンクグループで証明済みだ」と孫社長は胸を張った。
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