服飾の専門知識がなくても、イラストをアップロードするだけでイメージ通りの服を生産・販売でき、“1人ファッションブランド”を立ち上げられるというWebサービス「STARted」が話題を集めている。現在クローズドテスト中で、今年夏に正式サービスを開始する予定だ。
カットソー、シャツ、ワンピース、ドレス、バッグ類、ペット用の服などを作ることができる。イラストアップから1カ月程度でサンプルが仕上がり、修正を反映後、さらに1〜1.5カ月で製品化される。同サイト上にブランドページが立ち上がり、販売もできるようだ。
プランは3万円程度から用意する予定。料金内で、シンプルなものなら5〜30着程度を生産できるという。売り上げの50%が支払われ、完売した場合には10万円プランなら11〜13万円を受け取ることができるとしている。
サイトでは、実際にイラストから服を作る過程が公開されている。「セットアップ風に見えるけどワンピース」として描かれたイラストには「スカートは2段重ね、中央が長め」「ウエストはゴムで楽ちん」「リボンはサイドから」「上下で質感が違う感じに」――など細かい指示が。現実にできるレベルでイラストを再現し、“イメージにかなり近い”服が生まれている。
開発するバンダースナッチはECサイトや自社ブランドを展開しており、「アパレルブランドを立ち上げるにはどうしたらいいの?」という質問や相談を複数回受けたことが開発のきっかけだという。音楽や動画、イラストと同じようにファッションの世界にも「プロより有名な素人」を生み出したい――と、アイディアと情熱でアパレルブランドのオーナーになれるサービスを目指す。
フジイユウジ社長は自身のブログで「素人の中高校生が立ち上げたブランドと、ガチの服飾デザイナーのブランド、萌え絵師が作った萌えブランドが、ダダッと並ぶような楽しいカオス感のあるサービスになったらいいなあと思っております」と展望をつづっている。
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