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» 2014年06月02日 19時37分 UPDATE

Weekly Access Top10:新たな「真犯人メール」、送ることができたのは誰?

遠隔操作ウイルス事件に関連し、「真犯人」を名乗る新たなメールがメディア関係者などに届いた。このメールを送ったのは誰なのか――。

[岡田有花,ITmedia]

 遠隔操作ウイルス事件に関連し、6月1日未明、「真犯人」を名乗る新たなメールが、記者を含むメディア関係者などに届いた。先週のアクセス1位は、そのメールに関する記事だ。

 この事件をめぐっては、元IT会社員の片山祐輔被告が犯行を全面的に認め、再拘留されたため、「真犯人」メールも2度と届かないと思っていた。それだけに、再び届いた「真犯人」メールに記者は驚き、誰が送信したんだろう? と疑問に思った。

 報道によると片山被告は関与を否定しており、弁護人の佐藤博史弁護士も、何者かが真犯人を装った「いたずら」との見方を示している

 メールは、片山被告が送り主からの指示を受けて先月のメールを送信した、と説明する内容になっている。文体が過去の「真犯人」メールに似ているなど気になる点はあるものの、真犯人しか知り得ない情報などは見当たらず、いたずらの可能性は高いと、記者も感じている。

 では、このメールは誰が送ったのだろうか。送信元はフリーのWebメールなので、アカウントは誰でも取得できる。問題は送付先だ。Toで送付先に指定されていた25人は、片山被告が河原に埋めたスマートフォンを使って送信したという先月のメールと全く同じだった。

 先月のメールの送付先はほとんどが、昨年1月1日に「真犯人」から送付されたメールと同じ。ただ、1件だけ違った。転記する時に間違えたのだろうか、1件のメールアドレスが、2文字だけ異なっていたのだ。

 従って、6月1日の真犯人メールの送付リストを持っていたのは、先月のメールを送った人か、受け取った人、その関係者と考えられる。具体的には、「真犯人」と、筆者を含むメディア関係者や個人、メールの提供を受けた捜査機関などだ。ただ、メディア関係者や捜査機関に、いたずらで「真犯人メール」を送る動機があるようにも思えない。

 片山被告が自らタイマー送信しながら関与を否定している、という可能性も考えられなくはないが、個人開発者の矢野さとるさんがメールヘッダを解析したところ、SMTP経由で送られた先月のメールと異なり、6月1日のメールはWebのYahoo!メールから送信されており、タイマー送信はSMTP経由よりは難しそうだ。

 さらにレアケースだが、先月のメールの送信元アカウントのパスワードを推定し、不正ログインして送信履歴を見た人や、送付先の25人の誰かのメールアドレスをハッキングし、不正にメールを見ていた人――なども考えられる。

 メールを送信したのは誰なのか――捜査の進展を待ちたい。

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