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大手サイト、PCからのアクセスは軒並み2けたの減少率 楽天、Amazonなどスマホが逆転 ニールセン調査

» 2014年12月16日 15時34分 公開
[ITmedia]

 ニールセンは12月16日、2014年の国内インターネットサービス利用者数ランキングを発表した。各サービスのPCからの利用が前年から10%以上落ち込む一方、スマートフォンからの利用が最大6割増に。楽天やAmazonなどはスマートフォンユーザーがPCユーザーを超えている。

photo PCからの利用者数

 PCからの利用者の多いサービスのトップ5は「Yahoo!」「Google」「FC2」「YouTube」「Microsoft」。トップ10のすべてが前年比で2けたの減少率となっており、比較的PC利用の多い「楽天」(15%減)「Amazon」(14%減)などのECサイトや動画サイト「YouTube」(18%減)も大きく減少を見せている。

 一方、スマートフォンからのネット利用者数は10月時点で約4400万人にのぼり、前年同期から約900万人増加。1位「Google」と2位「Yahoo!」はスマートフォンからそれぞれ月間約3400万人が利用し、ともに前年比で30%以上増加した。

photo スマートフォンからの利用者数

 楽天はPCからのアクセスが月間2151万7000人(15%減)に対しスマートフォンからは月間2805万2000人(42%増)、AmazonはPCから月間2016万4000人(14%減)に対しスマートフォンから2333万3000人(61%増)と、スマートフォンからのアクセスが上回っている。

 利用者数の多かったアプリは2年連続「LINE」がトップで、約3100万人が利用。トップ10では「LINE」(46%増)、「Twitter」(52%増)、「Yahoo!JAPAN」(62%増)の3つが大幅な増加を見せている。

photo スマホアプリ利用者数

 同社の高木史朗アナリストは「PCからスマートフォンへの移行がさらに進んだ1年。16〜49歳では普及率は70%に達しており、来年移行の伸びしろは50代以降になるため、成長はゆるやかになると考えられる。サービス利用の拡大にはデバイスの特性に合ったサービスの提供でカテゴリ内でのシェアを高めていくことが一層重要」とコメントしている。

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