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Palmブランドのスマートフォン登場か(ただしOSはAndroidで)

» 2015年01月01日 09時58分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 かつて一世を風靡したPDA(Personal Digital Assistant)ブランド「Palm」が復活するかもしれない。現在「Palm.com」を検索すると、「mynewpalm.com」というWebサイトにリダイレクトされ、Palmのロゴの下に「COMING SOON」と「SMART MOVE.」という言葉が交代で表示される。

 palm 1

 webOS専門ブログサイトの米webOS Nationは12月30日(現地時間)、米Hewlett-Packard(HP)傘下のPalm Inc.がWide Progress Global Limitedという企業にPALMの商標を売却したことを示す米国特許商標局(USPTO)の文書を発見し、mynewpalm.comはこの企業のWebサイトではないかと推測している。

 palm 2 USPTO提出文書の一部

 Wide Progress Global Limitedは英領バージン諸島籍の企業だが、USPTOの文書に署名しているニコラス・ジベル氏中国の家電大手TCL集団有限公司傘下のモバイル端末メーカーALCATEL ONETOUCHの“President Americas and Pacific”の肩書を持つ幹部であることから、実際に商標を手に入れたのはALCATEL ONETOUCHと考えられる。ALCATEL ONETOUCHのキャッチフレーズは、mynewpalm.comに表示される言葉と同じ「smart move.」だ。

 palm 3 ALCATEL ONETOUCHの米国向けWebページ。キャッチフレーズは「smart move.」だ

 Palm端末のOSであるwebOSの権利は現在、HPと韓国LG Electronicsが持っているため、ALCATEL ONETOUCHがwebOS端末を製造するとは考えにくい。同社は現在、AndroidおよびFirefox OS端末を販売している。北米で今でも人気のあるPalmブランドを掲げることで、北米市場での売り上げを伸ばす狙いかもしれない。

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