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テイラー・スウィフト、Appleの対応を称賛「一方Spotifyは……」

» 2015年08月05日 13時57分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 「Appleは、私をクリエイターコミュニティーの代表として遇してくれました」──。人気アーティストのテイラー・スウィフトは、英国発の娯楽雑誌「VANITY FAIR」が8月4日に掲載したインタビュー記事の中で、米Appleに6月20日に送ったApple Musicに関する公開書簡に対するAppleの対応について、こう語った。

 taylor VANITY FAIRの記事

 この書簡で同氏は、Apple Musicの3カ月のお試し期間中はアーティストに使用料を支払わないというAppleの決定は弱小アーティストにとって打撃だと主張し、Appleはこれを受けてすぐに決定を翻した。

 「(Appleのような)数十億ドル規模の大企業が批判に謙虚に対応した一方で、資金もない新興企業が無味乾燥で機械的な対応をしたのはとても皮肉なことだと思いました」と同氏は続ける。これは、昨年スウィフトが米Wall Street Journalに署名付きで掲載した米Spotify批判に対する同社の弁明を指している。

 Appleへの書簡を書いたのは、友人であるアーティストから、Appleとの契約書のスクリーンショットを見せられた後、午前4時ごろだったという。

 Wall Street Journalへの寄稿記事に対しては批判も多かったので「なんであいつはこの件について黙っていられないんだ?」とまた批判されるかもしれないと恐れたが、自分がやるべきことだと決心したという。

 書簡を公開するかどうかは母親にだけ相談した。書き上げた書簡を読み聞かせ、「怖いけど、書かなくちゃいけなかった。公開しない方がいいだろうけど、私が言わなくちゃいけないことなの」とだけ母親に言ったという。

 この書簡の効果はてきめんで、書簡公開の約16時間後、AppleでiTunesおよびApple Musicを統括するエディ・キュー上級副社長が自身の公式Twitterで、スウィフトやインディーアーティストの声を聞き入れ、トライアル期間中も対価を支払うとツイートした

 インタビュー全文はこちらで読める。本人もこのインタビューは気に入ったようだ。

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