東京五輪エンブレムの原案公開 直線的なデザイン、ベルギー劇場のロゴとは「全く別物」(1/3 ページ)
2020年東京五輪のエンブレムが、ベルギーの「リエージュ劇場」のロゴに酷似しているとし、劇場とベルギーのデザイナーが、使用差し止めを求めて国際オリンピック委員会(IOC)を提訴したことを受け、大会組織委員会は8月28日、記者会見を開き、原案を公開した上でエンブレムの独自性を改めて説明した。
エンブレムのデザインは、決定した最終案に決まる前に2回修正が加えられているという。原案は直線的で、劇場のロゴのように円を中心としたイメージではなかった。「オリジナルだと確信している」と、組織委員会の武藤敏郎事務総長は強調する。
無記名コンペで選定 「誰の作品か分からなかった」と審査員
五輪エンブレムは個人参加のコンペで選ばれた。広告代理店などに依頼するのではなく、個人同士が競う「オープンな」コンペを意図したという。ただ、エンブレム単体だけでなく、グッズや会場装飾などを含めた「展開案」のデザインも必要になるため、指定のデザイン賞を複数回受賞している実績を応募条件とした。
応募があったのは104作品(海外4作品含む)。著名デザイナーなど8人の審査員による投票で審査した。選考基準は(1)大会のビジョンに沿う、(2)五輪とパラリンピックのエンブレムが関連性を持っている、(3)会場装飾やグッズ類、動画、デジタルメディアなどへの展開力がある――こと。
審査時は、制作者が分からないよう無記名にし、作品の番号で選んだという。最初の審査で37作品に絞られ、次に14作品、最後に4作品となり、最終的に、アートディレクターの佐野研二郎さんの案が選ばれた。「誰がどの作品を出したら全く分からなかった」と、審査員の1人で、1972年の札幌五輪のシンボルマークをデザインした永井一正さんは話す。
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