スマートフォンに“カセット”を差し込んでゲームを遊ぶ「ピコカセット」が「東京ゲームショウ2015」(TGS、千葉・幕張メッセ)に出展し、話題を集めている。ブースを訪れた人からは、思わず「懐かしい」という声も上がっている。
まずスマホに専用のアプリをダウンロード。スマホが“ファミコン本体”に早変わりしたところで、「ピコカセット」をイヤホンジャックに差し込んで楽しむ。別のゲームを遊ぶ時は、その度にカセットを入れ替える。カセット自体にゲームデータは入っておらず、実際はネットからダウンロードする時の「解除キー」の役割だという。
同製品は、サイバーエージェント傘下のシロクと、IoT(Internet of Things)ベンチャーの米Beatroboが共同開発。イヤホンジャックを通してコンテンツを楽しむBeatroboの技術「PlugAir」が採用されている。
会場では、鳥が落ちないように操作するサンプルゲームを試遊できる。アプリを起動したまま、カセットを差し込むとスタート画面が表示。テレビ画面と比べると、少し狭く感じるが、懐かしい雰囲気は健在だ。
現時点で発売時期・価格は未定。今後予定するクラウドファンディングによるという。担当者は「(ファミコンカセットのように)中古ゲーム屋さんで『このゲームやったな』とよばれる存在にしたい」と話す。有名タイトルの移植、既存ゲームとのコラボ、完全新作ゲームの開発――なども進めている。
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