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「Yahoo!ロコ」、店舗情報を強化 店頭在庫などをリアルタイムに検索 「NEARLY」と連携

» 2016年01月18日 16時29分 公開
[山崎春奈ITmedia]

 ヤフーは1月18日、店頭情報をリアルタイムに集約するアプリ「NEARLY」を運営するipocaと業務提携し、全国9000店超の商品関連情報を「Yahoo!ロコ」内でリアルタイムに閲覧・検索できるようにすると発表した。

photo 情報連携画面イメージ

 「NEARLY」は「チラシに代わる、お店の新たな情報発信のカタチ」をうたい、施設や店舗の商品関連情報、セール情報などをリアルタイムに探せるアプリ。2015年にリリースし、現在全国80施設、約9350店舗の情報を掲載している。3月にはアパレルブランドと直接連携し、店頭在庫情報をリアルタイムに参照できる仕組みも整える予定だ。

 「Yahoo!ロコ」は月間1億4000万ページビュー(PV)を超える地域情報サービス。NEALYとの連携で、「ロコ」が持つ既存の店舗情報に加えてそれぞれの店頭の最新情報を掲載する。3月には検索面も連携し、「新宿 コート」で検索するとNEARLYが持つ関連情報を表示――などの拡張を行う。

 外食時のお店選びで、場所と食べたいものですぐに検索するように、近くの小売店舗の商品と消費者のニーズを街中でマッチングし、来店者の7割にのぼるとされている無目的に訪れるライトユーザーの購買行動につなげる狙いだ。

photo 各エリアの百貨店や商業施設の店舗情報を発信

 今回の発表に先立ち、梅田、新宿、横浜エリアの初売りセール情報を集約した情報を設けたところ、通常特集の10倍のPVを記録したという。ヤフーの津森暁史 生活メディア事業本部長は「今この瞬間に『ほしいもの』を探したいというユーザーのニーズの強さを感じた」と反応の大きさを話す。

 まずはユーザーの利便性向上と店舗情報の充実を目的に掲げ、直接的な収益やECサービスとの連携を目指すものではないと位置付ける。Yahoo!Japanのメディアパワーを生かしつつ、他サービスも連携し、消費者の行動支援、購買行動の促進につなげていく。

photo ヤフー メディアカンパニー 津森暁史 生活メディア事業本部長(右)、ipoca 一之瀬卓社長

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