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Apple、iPhone販売台数は横ばいながら過去最高の売上高

» 2016年01月27日 07時23分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Appleが1月26日(現地時間)に発表した第1四半期(10〜12月)決算は、iPhoneの販売台数が過去最高で、売上高は前年同期比2%増の758億7200万ドル、純利益は2%増の183億6100万ドル(1株当たり1.96ドル)だった。売上高、純利益ともに、四半期としては過去最高を記録した。アナリスト予測は、売上高は766億ドル、純利益は181億ドルだった。

 粗利益率は40.1%で前年同期の39.9%を上回った。

 iPhone、Apple Watch、サービス(iTunes StoreやApple Musicなど)、Apple TVの売上高がいずれも過去最高を記録した(言及されていないのはiPadとMac)。

 iPhoneの同四半期の販売台数は前年同期とほぼ横ばいの7477万9000台で、売上高は1%増の516億3500万ドル。

 iPadの販売台数は25%減の1612万2000台だった。iPadの販売台数は7期連続の減少となった。売上高は21%減の70億8400万ドル。2015年11月にiPad Proが発売された。

 Macの販売台数は4%減の531万2000台で売上高は3%減の67億4600万ドルだった。

 iTunes StoreやApple Music、その他のサービスなどの売り上げは26%増の60億5600万ドルだった。Apple Musicが有料化したのは2015年10月からだ。同社は今月、App Storeの2016年元日の売上高が1億4400万ドルで過去最高と発表した。

 Apple Watch、iPod、Apple TV、Beats Electronicsなどのその他のハードウェア製品の売り上げは62%増の43億5100万ドルだった。

 apple 1 製品別販売台数および売上高

 地域別では、米国と日本での売り上げが減少したが、中国は14%増とやや復調した。

 apple 2 地域別売上高

 ティム・クックCEOは業績発表後の記者会見で、Apple TVのアプリが累計3600本リリースされたこと、北米でスタートしたApple Payの対応店舗が500万を超えたことなどを発表した。

 Q&Aでは、中国経済の不調について、クック氏は「楽観的にみている」としながらも、インドやその他の新興国市場に注力する機会だと語った。iPhoneは中国では18%増だが、インドでは76%増だったという。

 VR(仮想現実)はニッチだと思うか、という質問に、クック氏は「VRをニッチだとは思わない。本当にクールだと思うし、興味深いアプリケーションもある」と答えた。現在AppleはVR関連製品を発表していないが、最近VRエキスパートのダグ・バウマン氏を採用したとうわさされている。

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