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FBI、アーカンソーの事件でもサン電子子会社のiPhoneアンロック技術利用?

» 2016年03月31日 12時09分 公開
[松尾公也ITmedia]

 米アーカンソー州で起きた老夫婦殺人事件の容疑者が所有するiPhoneとiPodのアンロックでFBI(米連邦捜査局)が協力していることがAP通信などにより報じられた。

 容疑者である2人のティーンエイジャーが所有するiPhoneとiPod(iPod touchと思われる)をアンロックする要請をアーカンソー州検事がFBIに出し、FBIはこれを受け入れたという。

 カリフォルニア州サンバーナーディーノで起きた銃乱射事件の容疑者が所有するiPhone 5cのアンロックでAppleの協力を強要していたFBIと司法省は、第三者による協力でアンロックに成功したことでAppleからのさらなる協力を不要とした。協力した第三者が日本のサン電子の子会社であるイスラエルのCellebriteのものだとの推測でサン電子はストップ高となっている。

photo サン電子で販売しているUFED Touch
photo FBIがこの装置を使ったかどうかは分からないが

 FBIは現時点でアンロックに使われた技術がCellebriteのものであるかどうかを明かしていないが、州警察の手に負えない場合には今回のように「アンロックはFBIで」となるかもしれない。

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