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Facebook、スマホで読み取ってすぐに会話を始められる「Messengerコード」提供へ

» 2016年04月08日 10時07分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは4月7日(現地時間)、メッセンジャーでの会話を簡単に開始するための「Messengerコード」と「Messengerリンク」を全ユーザーに向けて提供開始したと発表した。ページオーナーはこれらに加え、ページに「ユーザーネーム」を表示できるようになる。

 同社のメッセージング製品担当副社長、デビッド・マーカス氏は2016年の年頭所感で「メッセンジャーがあれば電話番号は不要になる」と語ったが、例えば名刺交換代わりにスマートフォンの画面に表示したMessengerコードを交換すれば、Facebookの友達以外ともすぐにメッセンジャーでのやりとりが可能になる。

 Messengerコードは、メッセンジャーの[設定]タブに表示されるようになる見込み。また、ビジネス向け説明ページによると、ページオーナーはページの受信箱からMessengerコードの画像をダウンロードできるという(本稿執筆現在、筆者のページからはまだダウンロードできない)。企業ユーザーはこの画像を名刺や販促資料に印刷したり、公式サイトに表示することで、潜在顧客とすぐにメッセンジャーでやりとりできるようになる。

 fb messenger 1 Messengerコード

 Messengerリンクは、一意のURL。このURLをメールの署名やWebサイトに追加しておけば、相手はURLをクリック(タップ)するだけでメッセンジャーでメッセージを送れる。

 Messengerリンクもメッセンジャーの[設定]タブに表示されるようになる見込み。

 fb messenger 2 ユーザーネームはページタイトルの下に表示されるようになる

 Facebookページの「ユーザーネーム」は、Facebookページのタイトル直下に「@」付きで表示されるようになる。重複する可能性のあるページ名とは別に一意のユーザーネームを明示することで、似たような名前のビジネスがあっても判別しやすくなるとしている。

 ユーザーネームには、ページのWebアドレスの部分がそのまま流用される。例えばITmedia海外速報部(https://www.facebook.com/ITmediaKaigaisokuho/)の場合は「ITmediaKaigaisokuho」になる。また、従来ページのURLは1度しか変更できなかったが、今後は複数回変更できるようにもなる。ユーザーネームの表示は、今後数週間かけてローイングアウトしていく。

 ページオーナー向けにはさらに、定型文の「あいさつメッセージ」機能が追加される。顧客との新規のメッセージスレッドを開始する際のあいさつ文をあらかじめ用意できるというものだ。ページには現在、返信メッセージの定型文は用意できるようになっており、これに追加される。

 同社はこれらの新機能発表に当たり、メッセンジャーの月間アクティブユーザー数が9億人を突破したことも発表した(別記事)。

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