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冨田勲×初音ミク「ドクター・コッペリウス」、遺作かつ新作として11月に予定通り上演

» 2016年05月12日 12時59分 公開
[ITmedia]

 5月5日に亡くなった作曲家・冨田勲さんが取り組んでいた新作「ドクター・コッペリウス」が追悼公演として11月に予定通り上演されることが決まった。冨田さんは亡くなる1時間前まで、同公演の制作作業に取り組んでいたという。

photo 公演タイトルを「追悼特別公演」に変更

 バーチャルシンガーの初音ミク、オーケストラとコラボレーションする、音楽とバレエ、映像が一体となった舞台作品。2012年に初演し、国内外で話題を集めた「イーハトーヴ交響曲」に次ぐ新作だった。

 日本コロムビアによると、楽曲制作の作業はほぼ終了していたという。亡くなる1時間前まで同社の担当者と公演に関する打ち合わせをしていたそうだ。

 遺族からの「本人も完成を楽しみにしていたこの作品を、ぜひ形にしてほしい」という意向もあり、新作として予定通り発表することが決まった。

 タイトルを「冨田勲 生誕85周年記念」から「冨田勲 追悼特別公演」と変更し、11月11日〜12日に東京・渋谷のオーチャードホールで上演する。追悼企画は現在検討中という。

 初音ミクを産んだクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長は「スコアはもちろん、舞台の構想についても先生は生前のうちに製作スタッフに全て話されており、それに基づき十分に上演出来ると主催者で判断したものです」と説明。「冨田先生が最後に表現したかった舞台を是非たくさんの方に観て戴きたいです」としている。

photo 上演についてのお知らせ

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