シンセサイザー音楽の第一人者として世界的に知られる作曲家の冨田勲(とみた・いさお)さんが5月5日、慢性心不全のため都内の病院で死去した。84歳だった。
1932年生まれ。作曲家としてNHK大河ドラマ第1作「花の生涯」や手塚治虫アニメ「ジャングル大帝」「リボンの騎士」の音楽などを手がけたほか、1970年代からシンセサイザーをいち早く導入し、アルバム「月の光」「惑星」などを発表。日本人で初めてグラミー賞にノミネートされるなど世界的な評価を受けた。
2012年にはVOCALOID「初音ミク」とオーケストラを組み合わせた「イーハトーヴ交響曲」を発表し、国内外で上演して話題を集めた。今年11月には初音ミクとオーケストラ、バレエを組み合わせた新作「ドクター・コッペリウス」を上演予定で、その創作活動を死の直前まで行っていたという。
5月5日の昼ごろに自宅で倒れ、搬送先の病院で家族に看取られながら息を引き取ったという。葬儀は、7日、8日に親族のみで行われた。
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