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Microsoft、「HoloLens」プラットフォームをハードウェアメーカーに開放

» 2016年06月02日 08時02分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは6月1日(現地時間)、3月に開発者版を出荷開始した複合現実ヘッドマウントディスプレイ(MR HMD)「HoloLens」のプラットフォーム「Windows Holographic」を、多数のハードウェアメーカーに提供すると発表した。サードパーティー製のMR HMDや周辺機器が登場することになる。

 同社のWindows and Devices担当上級副社長のテリー・マイヤーソン氏は「Windows Holographicは、VRからホログラフィックコンピューティングまでを網羅するあらゆる形やサイズの端末で採用されることになる。Microsoftは、OEM、ODM(Original Design Manufacturer)、ハードウェアパートナーがWindows Holographicプラットフォームを搭載するPC、ディスプレイ、周辺機器、MR端末を構築できるようにした」と語った。

 具体的に社名が挙がったのは、以下の12社だ。

 HTCとASUSは、米GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」のパートナーでもある。

 Windows Holographicは、「Windows 10」搭載端末で利用できる。Microsoftは2015年1月にHoloLensを発表した段階からHoloLensを(Windowsタブレットにおける「Surface」シリーズのような)Windows Holographicのリファレンスモデルと位置付けていた。

 3月に開発者向けHoloLensを発売した結果、Windows Holographic対応のWindows 10ユニバーサルアプリが既に数百本あるとマイヤーソン氏は言う。

 同社は今秋に深センと台北で開催予定のWinHEC(Windows Hardware Engineering Conference)でサードパーティー向けのWindows Holographic関連のセッションを開催する計画だ。

 holo 1

 Windows Holographicの特徴は、リアルな環境にホログラフ的なオブジェクトを複合させて操作できる点だ。Microsoftは5月31日にYouTubeで、Windows Holographicの可能性を示すデモ動画を公開した(記事末に転載)。

 holo 2 Windows Holographicの可能性を示すデモ動画

 この動画のストーリーは、店舗デザイナーがMR HMDを使って実際の店舗スペースのレイアウトを考え、同僚(こちらのMR HMDはHTC Viveのように見える)と相談しながら設計を進め、依頼主(日本人女性という設定で、MR HMDでの同時通訳機能も紹介する)もMR HMDで完成予想を確認して細かいチェックをするというものだ。

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