例えば北海道帯広市で事業を営む十勝バスは、路線バス約130台にAir SIMを搭載したスマートフォンを設置。5秒に1回程度クラウドに位置データを送信し、バス利用者向けアプリでの運行情報サービスなどに役立てているという。
「北海道は雪が降り積もるので、路線バスがよく遅れるし、スムーズな乗り換え方法が分からない利用者も多い。バスがネットにつながって、お客さんが外で凍えることなく適切なバスに乗れるようになった」(玉川社長)
スタートアップでの利用も広がりつつある。スマートフォンアプリからの遠隔操作でドアのカギを開けられる“スマートロック”サービス「Akerun」は、デバイスをインターネットと常時接続するための仕組みにSORACOM Airを活用。専用端末とサービス、Air SIMカードを合わせてユーザーに提供している。
ユーザーが大便をもらしてしまうことを防ぐ“世界初の排泄予知ウェアラブル端末”こと「DFree」も、SORACOM Airとの連携を検討しているIoTサービスの1つだ。従来は排泄サインをBluetoothでスマートフォンに通知するモデルだけを開発していたが、SORACOM Airを活用し、単独でモバイル通信を行える3Gモデルを視野に入れているという。
「ITを用いたサービスを新たに立ち上げようとしている企業やスタートアップは、通信で困っているところが多い」――玉川社長はこう話す。
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