ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

UberのカラニックCEO、ドライバーと口論する動画リークでコミュニティーに謝罪

» 2017年03月02日 12時25分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 「私はリーダーとして、根本的に自分を変え、成長しなければならない」──。米Uberのトラヴィス・カラニックCEO(40)は2月28日(現地時間)、米Bloombergが公開したカラニック氏とUber Blackのドライバーの会話を録画した動画(記事末に転載)について謝罪し、こう語った。

 この動画は、2月5日(スーパーボウルの日)にカラニック氏を乗せたBlackのドライバー、ファウジ・カメル氏がBloombergに持ち込んだもの。社内のセクハラ問題Waymoから特許侵害で提訴されるなど、このところトラブル続きの同社に新たな試練が追加された。

 uber トラヴィス・カラニックCEO(左)とBloombergに動画を持ち込んだドライバーのファウジ・カメル氏(YouTubeで公開された動画より)

 2人の女性と一緒に乗車したカラニック氏が、車を降りるまでが録画されている。カラニック氏が感謝の言葉を述べて降車しようとした際、カメル氏がUberがBlackのサービスレベルを上げて価格を下げたために生活が苦しく、「Uberがシステムをすぐに変更するので、今では誰もあなたを信用していない」と訴えた。会話していくうちにカラニック氏は徐々にいらいらし始め、最後に「自分の失敗の責任を取りたくない人間というのがいるんだ。なんでも人のせいにしたがる。幸運を祈るよ!」と言って降車した。動画は、カメル氏が「あなたにも幸運を。でも成功は続かないと思うけどね」と怒鳴り返すところで終わる。

 カラニック氏は公式ブログでカメル氏とすべてのドライバー、ユーザー、コミュニティーに謝罪した。

 uber 2 謝罪文

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.