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2017年03月24日 18時59分 UPDATE

ヘタな医療処置には「オェッ」と酷評 医療用ロボット「mikoto」発表 内視鏡検査もシミュレーション

オプションで下半身などを付けることも可能。

[太田智美,ITmedia]

 ロボットの開発・製造・販売を行うテムザック技術研究所は3月24日、鳥取大学医学部・医学部付属病院と共同で開発した医療シミュレーターロボット「mikoto」(みこと)を発表した。同日から受注生産を受け付ける。


医療シミュレーターロボット「mikoto」(みこと) 医療シミュレーターロボット「mikoto」

 mikotoはヒトのようなやわらかさや生体反応を再現したロボットで、気管挿管(経鼻・経口)のトレーニングを目的とした「シングルタスクモデル」(198万円を想定)と、気管挿管に加え内視鏡検査(経鼻・経口)、たん吸引のトレーニングができる「マルチタスクモデル」(980万円を想定)の2種類を販売する。

 通常販売するのは上半身のみだが、オプションで下半身を付けることもできる。治療中に起きる心筋梗塞やアレルギー反応、アナフィラキシーの症状、過呼吸、採血といったシミュレーションがしたい場合には、こちらも追加料金でカスタマイズが可能だ。


医療シミュレーターロボット「mikoto」(みこと) mikoto(全身モデル)



 このロボットは、昭和大学歯学部や福岡歯科大学で導入されている「昭和花子」「田村優子」といった歯科のシミュレーターロボットを発展させたもの。テムザック技術研究所の檜山康明社長は「mikotoをプラットフォームとして、今後も大学や医療メーカーなどと開発を進めたい」としている。売上目標は、5年以内に約10億円。


医療シミュレーターロボット「mikoto」(みこと) mikotoの中身(その1)

医療シミュレーターロボット「mikoto」(みこと) mikotoの中身(その2)


 やわらかい人肌に寄せた外装は、現段階ではラブドールで知られるオリエント工業のものを採用しているが、今後はこうした素材もテムザック技術研究所で開発予定とのこと。鳥取大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の藤井太平さんは、「実際に触って構造を確認し、腫瘍を判断できるのがいい。実践を重視したリアルなシミュレーション教育を増やしていきたい」と話している。

太田智美

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