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シャープ、日本酒を氷点下にキープし提供できる技術を確立 石井酒造とコラボし「−2度の日本酒」発売

» 2017年03月28日 16時22分 公開
[太田智美ITmedia]

 シャープは液晶材料の研究で培った技術をベースに「日本酒専用の保冷バッグ」を開発、石井酒造とコラボし、−2度の純米吟醸酒「雪どけ酒」冬単衣(ふゆひとえ)を発売する。先行販売は3月28日から。クラウドファンディングサイト「Makuake」にて受け付けている。目標達成しなくてもリターンがもらえる仕組みで、目標金額は100万円。


シャープ日本酒

シャープ日本酒 シャープが開発した蓄冷材

 この保冷バッグには、シャープの社内ベンチャー「テキオンラボ」が開発した蓄冷材を採用。7年間の研究開発期間を経て誕生した蓄熱技術を蓄冷材に用いることで、実現した。

 日本酒は飲む温度で味が変わるとされているが、今回の保冷バッグの登場によって氷点下にキープした日本酒を提供することが可能となり、「氷点下のキリッとした味わい」から「甘い香り」、「米本来の上品な甘み」と口の中で3段階に楽しめるという。


シャープ日本酒

シャープ日本酒

シャープ日本酒

 シャープは「蓄熱技術の研究開発をさらに進めるとともに、『蓄冷材料』を美食分野や物流分野などで活かす応用展開を追求し、新しい“適温”の世界を提案していきたい」としている。

太田智美

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