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Intel Security、セキュリティ企業McAfeeとしてスピンオフ

» 2017年04月04日 19時11分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Intelのセキュリティ事業部門「Intel Security」は4月3日(現地時間)、セキュリティ企業「McAfee」として独立した。独立の計画については2016年9月に発表済みだ。

 Intel Securityのサイトを訪れると、McAfeeとIntelのいずれかを選ぶページが表示される。

 mcafee 1

 Intelは、ジョン・マカフィー氏が創業したMcAfeeを2010年に約76億8000万ドルで買収し、2014年には事業部名を「Intel Security」に変更した。スピンオフに際して再度McAfeeという社名にする。同社の株式の51%は米投資会社TPGが保有し、Intelが残り49%を維持する。

 mcafee 2 日本のMcAfeeトップページ(キャッシュより)

 McAfeeのクリストファー・ヤングCEOは発表文で「個々の製品を提供するのではなく、お客様のサイバーセキュリティに関する取り組みを通じたメリットをお約束します。パートナー企業だけでなく、他のセキュリティベンダーとも協力し、サイバーセキュリティ業界全体を前進させることを誓います」と語っている。

 IntelとMcAfee創業者のジョン・マカフィー氏は、同氏がCEOを務めるMGT Capital Investmentsの社名を巡って争った過去がある(米PCWorldによると和解した)。

 マカフィー氏はIntelにMcAfeeを売却した後は同社と一切関わりがないとはいえ、殺人容疑をかけられるなど、セキュリティ企業のイメージにそぐわない行動で知られる(同氏の“冒険”の映画化ではジョニー・デップが同氏を演じる)。

 それでもヤングCEOは「ご存知の通り、マカフィーは、サイバーセキュリティ業界にとって新しいブランドではありません。約30年にわたって、世界中のお客様、企業、政府、パートナーに信頼されてきたブランドです」としている。

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