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2017年04月06日 09時30分 UPDATE

Google、AIチップ「TPU」はGPUより30倍速い

Googleが人工知能「AlphaGo」やGoogle翻訳などのディープラーニング採用サービスで使っているオリジナルプロセッサ「TPU」はCPUやGPUより15〜30倍速いと説明した。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは4月5日(現地時間)、AlphaGoや様々なサービスで利用しているオリジナルプロセッサ「TPU(Tensor Processing Unit)」についての論文(リンク先はPDF)を発表し、その性能について説明した。

 tpu 1 TPU

 Googleは現在はTPUを、主に人工知能の推論(学習済みモデルを使う)フェーズで使っているという。そのAIワークロードでは、TPUはGPUやCPUよりも15〜30倍高速で、30〜80倍エネルギー効率が高いとしている。

 なお、ここで比較しているCPUは米IntelのHaswell世代の「Xeon E5-2699 v3」、GPUは米NVIDIAの「Tesla K80」で、いずれも実際にGoogleのデータセンターで稼働しているものだ。

 tpu 2 TPUとCPU/GPUの性能比較グラフ

 Googleは約15年前から各種サービスで機械学習を採用している。6年前にはディープラーニングの採用を開始し、その処理には膨大なコンピューティングパワーが必要になることを予測してTPUの開発に着手したという。例えばユーザーが1日当たりGoogleで音声検索を3分使うだけで、2倍のデータセンターが必要になる計算だった。

 TPUは現在、Google画像検索、Googleフォト、Google翻訳Google Cloud Vision APIなどで使われている。

 tpu 3 プロ棋士・李世ドル九段と対戦したAlphaGoのラック

 GoogleはTPUの商用化はしないとしているが、今後もTPUの関連情報を公開してくという。

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