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「個人開発者は“孤独な開発者”になってはいけない」――ヒットアプリ作者が語る“レッドオーシャンの泳ぎ方”Unite 2017 Tokyo(1/4 ページ)

» 2017年05月11日 07時00分 公開
[片渕陽平ITmedia]
photo 通称「和尚さん」こと、いたのくまんぼう(@Kumanbow)さん。見た目も「和尚さん」だ

 レッドオーシャンといわれるスマートフォンゲーム市場で、どのようにして個人でゲームアプリを作って生きていくか――そんなテーマの講演が、ゲーム開発者向けイベント「Unite 2017 Tokyo」(5月8〜9日、東京国際フォーラム)で行われた。登壇したのは、個人ゲーム制作者のいたのくまんぼう(@Kumanbow)さん、通称「和尚さん」だ。

 和尚さんは、もともと家庭向けゲームの開発者。「不思議のダンジョン」シリーズ(チュンソフト)などの制作に携わってきた。独立後は、AppStoreランキングで1位を獲得した「江頭ジャマだカメラ」など、8年弱にわたってヒットアプリを次々と世に送り出している。和尚さんが考える、レッドオーシャンの“泳ぎ方”とは。

photo 和尚さんは、数々のヒットアプリを生み出している

個人ゲーム制作は「宝くじよりは希望がある」

 「ヒット作は宝くじを当てるようなもの。当たるまで作り続けるしかない」――和尚さんはそう話す。「当たるその日まで、制作を続けられる環境を保つことが大切」という。

 「最初から完全独立するのではなく、会社に勤めながら余暇でゲームを作り、ゲームが売れてきたら独立し、収益が安定するまでは受託仕事もこなすのがおすすめ」

photo おすすめは「会社勤めながら」→「フリーランス」→「完全独立」

 ゲーム制作は「宝くじよりは希望がある」と和尚さん。その苛酷さは「サバンナ」並みと評しつつ、“生存確率”を上げる方法もあるという。

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