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おもちゃ界にもIoTの波 VR/ARにロボットも東京おもちゃショー2017(1/2 ページ)

» 2017年06月01日 17時41分 公開
[村上万純ITmedia]

 2016年はVR(仮想現実)のおもちゃで盛り上がりを見せた「東京おもちゃショー」。今年も東京ビッグサイトで開催中の「東京おもちゃショー2017」(6月1日〜4日)では、AR(拡張現実)、IoT(Internet of Things)、ロボットなどをキーワードに、さらに進化した最新玩具が登場した。

ソニー 注目を集めたソニーのおもちゃ「toio」

スマホアプリで世界と対戦できる“IoTけん玉”

 「電玉」は、最新技術とは無縁そうな昔懐かしいおもちゃにBluetooth機能を搭載した“IoTけん玉”。専用のスマートフォンアプリ「dendama」(iOS/Android向け、無料)と接続し、世界中のプレイヤーとけん玉で対戦できる。

電玉 “IoTけん玉”こと「電玉」

 けん玉の技を認識するための加速度・ジャイロなど各種センサーを搭載。対戦時のダメージを表現するために、LEDや振動モーターも備え、プレイを盛り上げる。Micro USB充電で、連続5時間駆動する。

 クエスト攻略モード、特定の条件をクリアするとアイテムがもらえるミッションモードなどさまざまな種類のゲームがあるが、おもちゃショーでは手に汗握るオフライン対戦を観戦できる。

 対戦では、けん玉の技の数や難易度を競う。技を決めると画面内にエフェクトが流れ、相手のエリア内にブロックが詰まれていく。自陣がブロックでいっぱいになるとゲームオーバー。相手より早く、難しい技を決める集中力が求められ、実はなかなかの全身運動なのでいい汗をかける。

電玉 対戦開始。右は電玉の大谷宜央(よしひろ)CEO
電玉 技が決まるとスマホ画面にエフェクトが出る
電玉 けん玉は全身運動
電玉 大技が決まる。相手のエリアにブロックを詰みきれば勝利

 電玉の大谷宜央(よしひろ)CEOは、「けん玉には数千種の技があるといわれていますが、アプリ内では約65の技を表現できます。電玉は、昔のおもちゃを今の子供たちにも遊んでもらえると楽しいよねという仲間内の会話から生まれたものです」と話す。「けん玉以外の昔のおもちゃをIoT化する試みをする可能性もある」という。

 人気作品「ソードアート・オンライン」(SAO)とコラボした「電玉 SAO EDITION」も発売する。SAOの主人公・キリトの愛刀「エリュシデータ」と「ダークリパルサー」をイメージしたカラーリングが特徴で、キリトの声を演じる松岡禎丞さんの録り下ろしボイスを約100パターン収録した。SAOコラボのアプリ内限定アバターも利用できる。

 SAOコラボモデルは、6月1日にアスキーストアで予約を開始。発送は18年2月予定。価格は1万5000円(税別)。

電玉 「電玉 SAO EDITION」(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project
電玉 「電玉 SAO EDITION」(画像は開発中のもの)

 電玉は、au未来研究所ハッカソン発のプロジェクト。2016年に発売したが、17年末にかけてグローバル向けの新商品も展開する予定だ。

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