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2017年06月23日 12時18分 UPDATE

GPSなし、森の中を迷わず進むドローン NVIDIA、ディープラーニング活用して開発

「GPSがなければ大半のドローンは迷子になるでしょう。でも、こちらのドローンは違います」――GPSなしで森の中の細道を迷わず進めるドローンをNVIDIAが開発した。

[ITmedia]

 「GPSがなければ大半のドローンは迷子になるでしょう。でも、こちらのドローンは違います」――米NVIDIAは、GPSなしで森の中を迷わず進めるドローンを開発したと発表した。ディープラーニング技術と同社のAIモジュールを活用し、周囲の画像を解析しながら自律的に飛行する。遭難したハイカーの救助や倒木を発見に活用できるほか、高層ビルの谷間や建物内など森林以外の場所でも活躍できるとしている。

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画像 開発したドローン

 既製のドローンに、組み込み機器向けAIモジュール「NVIDIA Jetson TX1」と2台のカメラを搭載したデバイスを独自開発。カメラを使って環境を把握し、移動できるようにした。道に沿ったスムーズな飛行を可能にするディープラーニング技術も開発し、ディープラーニングシステムのトレーニングに必要だった大量のデータの必要性を減らしたという。

 学習用のデータとして、3台の広角GoProカメラを取り付けた金属の棒を小型セグウェイに取り付け、約13キロの細道に沿って撮影した映像を用意。さらに、スイスの研究者チームがスイスアルプスで撮影した映像も利用し、進路を見つける方法を学習させ、独自のニューラルネットワーク「TrailNet」のトレーニングを行った。

画像 学習用データ撮影用のカメラ

 実験では、1キロの細道に沿って障害物をよけながら、道の中央で安定したポジションを保ったまま自律飛行できたという。GPSを使わず移動できるドローンの開発は同社が初めてではないが、「この種のドローンで最長距離のもっとも安定した飛行だと自分たちが考えるものを実現した」としている。

 今後、「Jetson TX1」「Jetson TX2」用のダウンロード可能なソフトを開発し、視覚情報だけで移動するロボットを誰もが開発できるようにする計画。長期的には、地図上の2点間を移動できるようロボットを教育し、進路上の障害物をよけながら問題なく移動できるようにしたいとしている。

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