アマゾンジャパンは8月23日、Amazon.co.jpのWebサイトとスマートフォンアプリに、2タップで日用品の注文を完了できる「バーチャルダッシュ」機能を追加した。ボタンを押すと商品が届く専用デバイス「Amazon Dash Button」と同じ機能をWebサイト(アプリ)上で実現。プライム会員向けで、追加料金なしで使える。
日用品などの収納棚や冷蔵庫などに貼り付けておき、備蓄が切れそうなときにボタンを押すだけで注文できる物理的な端末「Amazon Dash Button」を、Amazon.co.jpとAmazon ショッピングアプリ(iOS/Android)の画面上に再現した新機能。食料品や洗濯用洗剤など、商品ページに「Prime」マークがある数千万点が対象(酒類、医薬品、電子書籍などデジタルコンテンツを除く)。
バーチャルダッシュ機能を利用するには、商品ページの「カートに入れる」の下部に表示される「バーチャルダッシュに追加する」を選択。するとAmazon.co.jpとスマホアプリの各トップページに、選択した商品の“バーチャルダッシュボタン”が登場。白い丸ボタンを1回押すと「注文確認」が表示され、もう1回押すと注文が確定する。
バーチャルダッシュボタンの商品ロゴ部分をタップ(クリック)すると、商品名や価格などを確認できる。ブランドが同じで種類が異なる商品(例えば「森の天然水 500ミリリットル」と「森の天然水 1リットル」など)は、商品ロゴ部分が同じで見分けが付かないため、ボタン左端のラベル部分に「500ミリリットル」などと商品詳細を自由にメモできるようにした。
ボタンの追加や削除、表示順の並べ替えは、Amazon.co.jpの「アカウント&リスト」メニューやアプリのナビゲーションメニューからアクセスできる管理ページで行える。登録できるボタン数は999個まで。
アマゾンジャパンによれば、バーチャルダッシュは物理的なAmazon Dash Buttonとの併用を想定している。自宅に備え付けたAmazon Dash Buttonは備蓄切れに気付いたときに押し、バーチャルダッシュは通勤中にスマホから利用――というように使い分けをしてもらう考え。ユーザーがすでに持っているAmazon Dash Buttonのブランドは、自動的にバーチャルダッシュのリストに登録されるという。
バーチャルダッシュは、米国で2017年1月にスタート。日本は世界で2番目の展開だ。「他国と比べると日本はAmazon Dash Buttonが特に好調で、モバイルユーザーも多いことから、米国に次いで導入を決めた」(同社)という。
すでにAmazon.co.jpは、似たような機能として「1-Clickで今すぐ買う」ボタンや、指定した商品を定期的に自動で届ける「Amazon定期おトク便」を提供している。“バーチャルダッシュボタン”は、ユーザーが定期的に購入する日用品・消耗品の商品ページを開く手間を取り除き、より注文までのハードルを下げる狙い。
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