ITmedia NEWS >
ニュース
» 2017年09月10日 23時16分 公開

マストドンつまみ食い日記:Pawooはどこへ向かうのか、10周年を迎えたピクシブのイベントで聞いてきた

「pixiv MEETUP 10th ANNIVERSARY」に行ってきた。Pawooだけのセッションはなかったが、聞いてきた話をまとめた。

[松尾公也,ITmedia]

 9月9日、イラストコミュニケーションサービス「pixiv」開始10周年を記念したイベント「pixiv MEETUP 10th ANNIVERSARY」が開かれた。10日に10周年を迎えたpixivを運営するピクシブの経営陣、開発者たちがこれまでの10年間を振り返るイベント。直近の5カ月で生まれたマストドンインスタンス「Pawoo」「Pawoo Music」についても聞いてきた。

Pawoo立ち上げは「お祭り」だった

 「エンジニアの働き方」のセッションでは、ピクシブの高山温CTOと小芝敏明開発本部長がPawoo立ち上げ時の盛り上がりを回想した。

小芝:Pawooの立ち上がりの時は鮮烈に覚えている。エクストリームな始まり方だった。norio(Pawooを立ち上げた清水智雄リードエンジニア)が歩いてきて、「bash(小芝氏)、マストドンやろう」。自分もすぐに「やろう」と返事し、経営陣からもすぐにOKが出て、その日のうちにローンチして、やろうということになった。それを全てファーストプライオリティで。

高山:社内はお祭りだった。焚きつけられた社内のエンジニアが浮き足立って、そわそわしていた。「普段のプロジェクトは俺が止めておくから、3週間くらいは祭りに参加してこい」と。

 清水氏と道井俊介氏(ImageFlux事業責任者)のセッションは「新規事業はどのように生まれたのか」がテーマ。7カ月で4つの新プロダクトを、150人のピクシブで投入できた秘訣を語った。そのうちの2つはPawooとPawoo Musicである。

 ここで清水氏は新規事業の現場で必要となるマインド、スキルセットは「妄想力」と語る。「ユーザーの行動の流れ。現在から未来にかけて妄想できないと、限りなく正解に近いものを生み出すのは無理」とし、自分自身も「24時間年がら年中考えてる」という。

Pawoo、Pawoo Musicはどうなる?

 今回のイベントではPawoo、Pawoo Musicなどマストドンのみのセッションは行われなかったので、後で清水氏に質問をぶつけてみた。

 現在ActivityPubを実装した1.6.0が進んでいるが、Pawoo、Pawoo Musicのバージョンは1.4.7と遅れていることについて。マストドン作者のオイゲン・ロチコ氏がPawooのバージョン遅れを気にしていることは承知しており、最大ユーザー数のインスタンスとしてアップデートの検討は進めている。ただ、新しい独自機能実装が進んでいるためタイミングが難しいという。

 特にPawoo Musicは世界的な音楽プラットフォームに育てていくつもりだそうで、その独自実装の部分をマストドン本体のバージョンアップに合わせる必要がある。なので、本家バージョンへの追随はまずPawoo、少し遅れてPawoo Musicということになりそうだ。マストドンを活用した「妄想力」は全開のようで、大いに期待できそう。

photo 清水智雄氏
photo Pawooブース

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.